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Ran's Storyスタート以来、ユーザーの皆様に記録いただいた月経周期や基礎体温の情報の中から、長期の記録があり、欠損値の少ない周期のデータを抽出し、集計してみました。長年にわたる多くユーザーの多くの周期が対象となっているので、現代女性の健康状況を示すものになったと言えます。

トップページ > レポートトップ > 2014年2月レポート(Ran's Story集計)

 
 

■ 集計データ

 

対 象 : 2007〜2013年にRan's Storyに温度データを90日以上記録したユーザー
※月経周期は12〜90日の範囲のみ(妊娠中、90日を超える無月経、記録間違い等で極端に短い周期は除きました)
※上記ユーザーの月経周期のうち、70%以上基礎体温データが記録された周期のみを集計しました。
※月経持続日数の集計では、1日のみの記録(月経開始日しか記録が無いもの)は除きました。

■ データ入力方法/年代別人数

年代

Ran's Night
データ送信

手入力

合計(人)

14歳以下

2

0

2

1519

7

2

9

2024

25

106

131

2529

124

380

504

3034

427

702

1,129

3539

534

622

1,156

4044

338

358

696

4549

123

163

286

50歳以上

32

52

84

合計(人)

1,612

2,385

3,997


※手入力の中には、Ran's Night Selによるf計測も含まれます。

※人数が少ないので断定はできないのですが、10代の方は口中計測は長続きせず、Ran's Night計測の方が長続きする傾向が推測できます。

■ 月経周期の状況

(日)

月経周期日数

月経持続日数

低温期日数

高温期日数

平均値

30.8

5.7

18.7

12

中央値

29

6

17

12

最頻値

28

6

16

12

最小値

12

2

11

2

最大値

90

47

85

16

標準偏差

7.7

1.9

7.2

2.4


※集計の対象は、3,997人の記録の中で、70%以上記録があった37,148周期。

※月経持続日数集計においては、開始日記録しか記録がなく月経中の記録はなかった方の4,939周期は、集計から除き32,209周期を対象にしています。

※また、月経持続日数の集計で、今回、69日間の周期中47日間の月経、60日間中39日間の月経の記録の記録があったものがあり、正常月経範囲以外も含めての集計はいかがなものか?という議論がありました。しかし14日を超えるものは全部で150周期、8日以上まで含めると1割以上の3,545周期となったため、集計に加えました。同様に最小値2日もあり、3日目の記録もれということもあり得ます。そのため、平均的な月経持続日数は、中央値の6日と見るのが、より実情に合っていると思われます。また、わずかの出血を月経ととらえるか?不正出血やおりものとするか?は非常に難しく、どの程度の出血となったら月経とするか?はかなり個人差があるようです。同様にどのくらい少なくなったら月経終了と考えるかも個人差が大きいようです。

※低温期/高温期日数の決定は、Ran's Story「女子力グラフ」ロジックに基づいて算出しました。また集計においては、高温期の特定ができなかった1,113周期は集計から除いています

<考察>
 正常月経および月経周期の範囲について、産科婦人科学用語集・用語解説集改訂第3版では、卵胞期日数:17.9±6.2日、黄体期日数:12.7±1.6日となっている。排卵後黄体ホルモンの分泌が盛んになり体温が上昇するまでのタイムラグを考慮すると、このロジックによる高温期日数の平均値/中央値が12日という結果は妥当と考えられる。

<補足>
 ご指導をいただいている産婦人科医、堀口貞夫先生に異常に長い月経持続記録の「プリントグラフ(Ran's Storyが提供している折れ線グラフと月経・おりものの記録などが一緒に表示される周期ごとのグラフ))」をご確認いただいたところ、「こんなに長期間がまんして記録し続けてくれる人はあまり居ない」「月経や不正出血の記載がとても良く読み取れる」とのコメントをいただきました。
 無排卵性月経や黄体機能不全の可能性が考えられる時、大事なのは、ホルモンだけに原因を求めて良いか?ということなのだそうです。不正出血がある場合、頚管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなどを考えて、産婦人科医は検索しますが、そのとき、この体温表(プリントグラフ)があれば想定疾患を絞り込みながら患者さんと話が出来るとのこと。このような出血を見逃し、数ヶ月してまた出血があってやっと産婦人科受診したら子宮頸がんだったという事も無くはないので、異常を感じた時に、気楽に相談できる産婦人科があると良いとのことでした。

■ 基礎体温の状況

(℃)

周期平均温度

低温期平均

高温期平均

温度差

平均値

36.34

36.20

36.56

0.36

中央値

36.39

36.24

36.60

0.36

最頻値

36.50

36.25

36.50

0.25

最小値

34.65

34.45

34.82

0

最大値

37.23

37.12

37.65

1.37

標準偏差

0.28

0.29

0.27

0.14


※周期平均温度の集計の対象は37,148周期、うち1,113周期は二相性が判断できず、低温期/高温期平均と温度差については36,035周期の集計です。

※今回対象とした周期データの平均記録率は92%です。女子力グラフでは、データが欠損している日は、移動平均値を補って計算しています。(前後の3日間以内に温度が無い場合には補いません。)また該当周期の平均値±1℃以上の温度は、発熱や計測の不備があったものと判断し、欠損値同様に前後の移動平均値を代入しています。

※Ran's Night計測温度と口中計測温度が混じった集計となっていますので、集計温度は従来の口中計測の基礎体温より少し低めになっています。口中計測の基礎体温平均は、下段の集計をご参照下さい。

■ 年代別の状況


※年代別に集計を行うと、上記グラフのように各年代の特徴が良くわかります。

※20代後半から30代は高温期が12日、低温期/高温期の差もだいぶはっきりとわかるので、女子力指数の平均値も良いようです。(妊娠をされた方のデータでは、妊娠前の3周期ほどは女子力指数7を上回った状況が続いており、健康を保つための女子力指数は7以上が目標となるでしょう。)

※40代後半から50代にかけては、いったん短くなった月経周期が長くなるなどの傾向も見られ、温度差も少なくなってきて女子力指数が落ちて行く傾向がよくわかります。

※10代は人数が少ないため、個人の状況が女子力指数を下げ、Ran's Night計測の温度が平均値を下げていると考えられます。


■ 口中計測の集計

(℃)

周期平均温度

低温期平均

高温期平均

温度差

平均値

36.48

36.35

36.68

0.33

中央値

36.48

36.35

36.69

0.34

最頻値

36.5

36.4

36.55

0.33

最小値

35.45

35.34

35.54

0

最大値

37.17

37.10

37.65

0.97

標準偏差

0.20

0.21

0.2

0.12


※周期平均温度集計の対象は、7,099周期(手入力ユーザーのデータから、Ran's Night Selfユーザーのデータを除き口中計測のみとするためにRan's Night Self発売(2009年4月)以前のデータを集計しました)

※うち193周期は二相性の判断ができなかったため、低温期/高温期平均と温度差については6,906周期の集計です。

※40代前半の二相性が少し悪くなっている結果は、この年代での口中計測者には、不妊治療者が多いことが原因か?しかし、理由は断定できません。

■ Ran's Night計測

(℃)

周期平均温度

低温期平均

高温期平均

温度差

平均値

36.18

36.03

36.42

0.39

中央値

36.21

36.05

36.45

0.39

最頻値

36.22

36.00

36.50

0.41

最小値

34.65

34.45

34.82

0

最大値

37.23

37.06

37.42

1.37

標準偏差

0.30

0.30

0.30

0.15


※周期平均温度集計の対象は、14,705周期
※うち495周期は二相性の判断ができなかったため、低温期/高温期平均と温度差については14,210周期の集計です。

※10代から20代前半へと徐々に体温が上がり、20代後半から、40代前半までは体温も高く、40代後半から50代へと体温が下がって行く様子が良く表れています。

■ 就寝中腹部衣服内計測 VS 朝の口中計測

※就寝中腹部衣服内計測(Ran's Night計測)の平均値は、朝の口中計測より0.3℃低い結果となりました。

※Ran's Night計測値の方が散らばりは大いものの、温度差(高温期平均値-低温期平均値)は0.06℃高く、二相性の判別がしやすくなるという結果となりました。→散らばりが大きいのでRan's Night計測のグラフの方が、日々のギザギザを大きいと感じるかもしれませんが、1周期のグラフでは二相性が把握しやすくなります。


Ran's Night計測(30代ユーザー)女子力グラフ一例Ran's Night計測(30代ユーザー)女子力グラフ


口中計測(30代ユーザー)女子力グラフ一例
口中計測(30代ユーザー)女子力グラフ


<まとめ>


 2007年にスタートしたRan's Storyですが、2万人を超える多くの女性にご利用いただいており、長い方は5年6年と長期間のデータを蓄積してくれています。長期間の蓄積者でかつ70%以上はデータがある月経周期を選んだのですが、なんと3万7千周期を超える月経周期の集計ができました。

 今回、『女子力グラフ』の表示を行う開発では、基礎体温の変動から、「低温期/高温期の境目」をとらえることににこだわって、ロジックを完成させました。毎日計測を行っても、基礎体温グラフを見ただけでは、どこからが高温期で、排卵はいつ頃だったのか?ということがわからないというユーザーの声が多かったからです。そして、私の月経周期は正常範囲なの?という疑問にこたえるため、1つの数値で月経周期を評価する『女子力指数』を添えて、低温期はブルー、高温期はオレンジの2色に色分けされたグラフにしました。

 このグラフを表示する過程で、低温期/高温期の日数がはっきり決まります。これまでは平均月経周期の日数しか集計できていませんでしたが、女子力グラフの活用で、低温期日数・高温期日数およびそれぞれの平均温度についても集計ができました。

 産科婦人科学用語集・用語解説集改訂第3版では、正常な範囲の月経周期について卵胞期日数:17.9±6.2日、黄体期日数:12.7±1.6日としています。今回の「高温期日数の平均値/中央値が12日」という集計結果は、排卵後黄体ホルモンの分泌が盛んになり体温が上昇するまでのタイムラグを考慮すると、妥当な数値と考えられます。年代別の集計では、20代後半〜30代の女性としての成熟状況がわかり、また閉経へと向かっていく更年期のホルモンバランスの状況もみてとれると思います。

 なぜRan's Night計測値の方が散らばりや二相性が大きく出るのか?については、まだよくわからないのですが、身体の中心の方が体温を一定に保つ仕組みがあるせいではないか?と思っています。単純に考えても、中心部ほど筋肉や皮膚などに保温されて環境に左右されにくくなっているはず。それにいくら女性ホルモンの影響で基礎体温が変化するといっても、脳や心臓・肝臓といった中心部が0.5〜1℃変化したのでは、健康に大きな影響が出てしまうかもしれません。

  体温研究の第一人者ばかりによる共著「体温のバイオロジー 体温はなぜ37℃なのか」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)の本の中では、「ヒトなどの核心温は一定の狭い温度域内に維持されている」としているものの、なぜ37℃前後なのかの答えは得られていないとしています。身近な事柄であるにもかかわらず、人の体温に関する研究というのは、なかなか難しく、奥深いものがあるようです。

 
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